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家づくり 2025.11.27
ママたちの人気間取りアイデア特集。「暮らしてから」後悔しないための家事動線と収納計画
目次
- 間取りで後悔しやすい2大ポイントとは?「家事動線」と「収納計画」
- 【家事動線編】家事ストレスゼロへ!後悔しないための人気アイデア3選
- 【収納計画編】モノが溢れない家づくり!後悔しないための人気アイデア3選
- 【子育て・暮らし編】家族のコミュニケーションが深まる人気間取りアイデア
- 「こんなはずじゃ…」を防ぐ!間取り決断前の最終チェックリスト3選
- まとめ:「暮らしやすさ」を叶える鍵は、家族の今と未来のシミュレーション
【一級建築士が解説】ママたちの人気間取り特集。後悔しない家事動線と収納の秘訣
「家事の負担を減らして、家族との時間を増やしたい」 「デザインは気に入ったけど、この間取りで本当に暮らしやすい?」
夢のマイホームづくりで、間取りは暮らしの快適さを決める最も重要な要素です。特に、共働きや子育てで忙しいママたちにとって、「家事動線」と「収納計画」の失敗は、日々の大きなストレスに直結します。
ハウスメーカーのモデルルームを見て夢は膨らむものの、「提案された間取りで、本当に家事が楽になるの?」「収納はこれだけで足りる?」と不安を感じていませんか。暮らし始めてから「こうすれば良かった…」と後悔する声は、実はとても多いのです。
本記事では、兵庫県姫路市・たつの市エリアで、一級建築士による高い提案力を強みとし、数多くの家づくりに伴走してきたACE FORMが、先輩ママたちが「本当に採用してよかった」と実感した人気間取りアイデアと、設計上の注意点をあわせて解説します。

この記事を読めば、以下の点が明確になります。
・洗濯や料理が劇的に楽になる「家事楽」動線の具体例
・玄関やリビングが散らからない「適材適所」の収納計画
・家族の成長まで見据えた、後悔しない間取りの共通点
・ハウスメーカーでは実現しにくい、自由な発想のアイデア
デザイン性と暮らしやすさ、どちらも諦めない。そんなあなたの「暮らしの1番」を志向する家づくりのヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。
間取りで後悔しやすい2大ポイントとは?「家事動線」と「収納計画」
夢のマイホーム。設計中は「開放的なリビング」や「おしゃれなデザイン」など、理想のイメージに胸が膨らみます。しかし、実際に暮らし始めてから「こうすれば良かった…」と後悔の声が上がりやすいポイントがあるのを、ご存知でしょうか。
それが、「家事動線」と「収納計画」の2大ポイントです。
これらはデザインと違って目立ちにくい部分ですが、日々の暮らしの快適さや「家事のしやすさ」に直結します。毎日の小さな不便の積み重ねが、数年後には大きなストレスとなってしまうのです。 なぜこの2つが後悔につながりやすいのか、具体的な理由を見ていきましょう。

毎日の効率に直結する「家事動線」
間取りの後悔で最も多いのが「家事動線」です。これは、家事を行う際の「人の動き(移動経路)」を指します。この動線が非効率だと、毎日の家事で無駄な移動が非常に多くなり、時間と体力を大きく消耗してしまいます。
例えば、以下のようなケースは典型的な失敗例です。
洗濯機(1階)と物干し場(2階ベランダ)が遠い
重い洗濯カゴを持って毎日階段を往復。取り込んだ後、1階のリビングで畳み、また2階の各部屋のクローゼットにしまう…という動線は、非常に非効率です。
キッチンとパントリー(食材庫)が離れている
料理中に調味料や食材を取りに行くたびに、数歩余計に歩く必要があります。
朝の支度が渋滞する
「洗面所」と「脱衣所」が分かれておらず、誰かがお風呂に入っていると洗面所が使えない、といったケースも動線の問題です。
間取り図を見るときは、点(設備)で見るのではなく、「洗濯動線(洗う→干す→畳む→しまう)」や「料理動線」を線で結んでみてください。その線が短く、シンプルであるほど「家事楽」な間取りと言えます。
家族の成長とともにモノが増える「収納計画」
「収納は十分作ったはずなのに、モノが収まらない」というのも、非常によくある後悔です。その最大の原因は、「今」の持ち物量だけで収納を計画してしまうことにあります。
特に見落としがちなのが、「家族の成長」と「適材適所」の視点です。
<子どもの成長>
子どもが小さいうちはおもちゃ程度ですが、成長するにつれて、サイズアウトした服、学用品、教科書、部活動の道具、スポーツ用品などが爆発的に増えていきます。
<ライフスタイルの変化>
趣味のアウトドア用品やDIY道具、防災ストックなど、暮らしながらモノは増え続けます。
また、「広い納戸を1ヶ所作ったから安心」というのも危険です。実際にモノを使う場所(リビングや玄関、キッチン)から遠い収納は、結局「使わないモノの物置」になりがちです。
後悔しないためには、「量」だけでなく「質」を重視すること。
使う場所のすぐ近くに収納を設ける「適材適所」の配置
と、「10年後、家族は何人になり、何を持っているか」を具体的に想像して余裕を持った収納計画を立てることが、後悔しない家づくりの重要なポイントです。
【家事動線編】家事ストレスゼロへ!後悔しないための人気アイデア3選
間取りで後悔しやすいポイントとして挙げた「家事動線」。これは裏を返せば、家づくりで最も工夫すべき最優先事項とも言えます。
家事は「料理」「洗濯」「掃除」など多岐にわたり、しかも毎日・同時並行で発生します。これらの作業を行うための動線が悪いと、日々の小さなストレスが積み重なり、暮らしの満足度を大きく下げてしまいます。
ここでは、先輩ママたちが「本当に採用してよかった!」と絶賛する、家事ストレスをゼロに近づけるための具体的な「家事動線」人気アイデアを3つご紹介します。

「洗う→干す→しまう」が最短距離!洗濯動線の成功例
洗濯動線の成功例は、「ランドリールーム」または「室内干しスペース」と「ファミリークローゼット」を直結させる間取りです。これにより、「洗う・干す・畳む・しまう」という洗濯の全工程が、最小限の移動(究極的には数歩)で完結します。
家事の中でも特に重労働なのが洗濯です。 「1階の洗面所で洗い、2階のベランダで干し、取り込んだら1階のリビングで畳み、乾いた服を各階のクローゼットに戻す…」 こうした間取りでは、重い洗濯カゴを持って毎日階段を往復することになり、時間も体力も消耗します。
成功例の多くは、洗面脱衣室の隣にファミリークローゼット(家族全員の衣類を収納)を配置し、同室または隣接するランドリールームに室内干しスペースを確保しています。 これにより、洗濯機から出してすぐに干し、乾いたらその場で畳み(またはハンガーのまま)、すぐ後ろのクローゼットに掛けるだけ。この「洗濯動線の最短化」こそ、家事の負担を劇的に減らす効果的なアイデアの一つです。
※専門家からの注意点:湿気対策は必須
ただし、この間取りを採用する上で最大の課題は「湿気」です。洗濯物を日常的に室内干しするため、湿気がこもりやすく、対策をしないと「カビやダニの発生」の原因にもなりかねません 。計画段階から、窓の配置による風通しの確保、高性能な換気設備(第一種換気など)や除湿機の導入、調湿性能のある壁材をセットで検討することが、成功の必須条件となります。
料理と配膳がスムーズになる「キッチン中心の回遊動線」
キッチンは家事の中心地です。キッチンを「行き止まり」にせず、両側から通り抜けられる「回遊動線」にすることで、料理と配膳の効率が飛躍的に向上します。
例えば、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンを中心に据え、「キッチン ⇔ ダイニング」「キッチン ⇔ パントリー(食材庫)」「キッチン ⇔ 洗面所」など、複数のルートを確保する設計が人気です。
この動線があると、料理中に家族が飲み物を取りに来てもスムーズにすれ違えますし、配膳や下膳も最短距離で行えます。また、料理をしながら洗濯機を回しに行く、といった「ながら家事」の動線も短縮できます。
回遊動線は、家事の「渋滞」をなくすことで、作業効率を上げるだけでなく、家族が自然と家事を手伝いやすくなる環境も生み出します。日々の食事づくりがスムーズになる、ストレスフリーな動線計画です。
※専門家からの注意点:収納・スペースとのトレードオフ
一方で、回遊動線(=通路)を確保するためには、本来「壁」として使える部分を通路にする必要があります。そのため、「収納スペースが狭くなる」、あるいは「家具の配置が制限される」 といったデメリットも生じます。特に収納計画を重視する場合は、キッチンスペース全体の広さを十分に確保できるかどうかが、採用の判断基準となります。
「ただいま動線(手洗い・着替え)」でリビングが散からない工夫
リビングが散らかる原因の一つに、「帰宅時の荷物や上着の放置」があります。「ただいま動線」は、この問題を解決する仕組みです。玄関から「手洗い・着替え」を済ませてからリビングに入るという、一連の流れを間取りでサポートします。
具体的には、
1. 玄関(または隣接のシューズクローク)で、コートを脱ぎ、カバンを置く
2. そのままリビングを通らずに洗面所へ直行し、手を洗う
3. 可能であれば、ファミリークローゼットで部屋着に着替える
4. すっきりした状態でリビングへ入る
という流れを作ります。 玄関から洗面所へ直行できる間取りを採用することで、子どもが外の汚れをリビングに持ち込むのを防げます。

さらに、上着やカバンを「リビングに持ち込ませない」仕組みを作ることで、「ソファにカバンが置きっぱなし」「ダイニングチェアに上着が掛かっている」といった日常の散らかりを防げます。衛生的であると同時に、片付けの手間を根本から減らす賢い工夫です。
【収納計画編】モノが溢れない家づくり!後悔しないための人気アイデア3選
「収納はたくさん作ったはずなのに、なぜかモノがリビングに溢れてしまう…」 これは、間取りの後悔で「家事動線」と並んで非常に多い失敗談です。その原因は、単純な「収納量の不足」ではなく、「使う場所に使いたいモノを置くスペースがない」というミスマッチにあることがほとんどです。
収納計画の成功は、単に広い納戸を作ることではありません。
「どこで」「何を」収納するのかを明確にする「適材適所」の配置
が鍵となります。 ここでは、家をすっきりと保ち、日々の片付けストレスから解放されるための、具体的な「収納計画」の人気アイデアを3つご紹介します。

玄関がすっきり片付く「シューズクローク・土間収納」
シューズクローク(土間収納)は、「家の顔」である玄関を常に美しく保つための最も有効な解決策です。靴だけでなく、家の中に持ち込みたくないモノをまとめて収納できるスペースとして人気を集めています。
玄関は、家族の靴以外にも、ベビーカー、三輪車、傘、スポーツ用品、アウトドアグッズなど、かさばるモノで溢れがちです。これらが玄関に出しっぱなしになっていると、雑然とするだけでなく、出入りの邪魔にもなってしまいます。
シューズクロークがあれば、これらを土足のまますっきり収納できます。
<ウォークインタイプ>
収納力を重視し、棚を設置して靴や道具を効率よく収納します。
<ウォークスルータイプ>
玄関から直接室内へ上がれる「来客用動線」と、シューズクロークを通って靴を脱ぎ、そのまま洗面所などへ行ける「家族用動線」を分けることができます。
何をどれだけ収納したいかを設計時に明確にすることが、使いやすい土間収納を実現する第一歩です。
ストック管理が楽になる「キッチンパントリー」の最適な広さ
キッチンパントリーは、食品や飲料、日用品のストックをまとめて管理できる収納庫です。パントリーがあることで、
キッチン本体の収納スペース(吊戸棚や引き出し)を圧迫せず、調理スペースをすっきりと保つことができます。
「最適な広さ」については、「広ければ広いほど良い」という訳ではない点が重要です。広すぎると、奥のモノが取り出しにくくデッドスペースになったり、不要なモノまで溜め込む「魔窟」になったりする危険があります。
<買い物の頻度や家族構成で決める>
広さを決める際は、ご自身の「買い物の頻度」や「家族の人数」(一般的に1畳なら2〜3人家族、1.5畳なら4人家族が目安 )を考慮しましょう。 大切なのは広さよりも、「どこに何があるか一目でわかる」こと。可動棚を採用し、自分たちの買い物のスタイルに合った無理のないスペースを確保することが、効率的なストック管理につながります。
家族全員の衣類を一元管理「ファミリークローゼット」のメリット・デメリット
ファミリークローゼットは、家族全員の衣類を1ヶ所にまとめて収納する大型クローゼットのことです。最大のメリットは、家事動線、特に「洗濯動線」の劇的な効率化です。

<メリット>
洗面所やランドリールームの近くに設置すれば、洗濯物が乾いた後、畳んだりハンガーに掛けたりした衣類を「そのまま数歩で収納完了」できます。乾いた洗濯物を各部屋に運んで分ける手間が一切なくなるため、家事負担が大幅に軽減されます。 また、子ども部屋などに個別のクローゼットが不要になるため、部屋を広く使える可能性もあります。
<デメリット>
一方で、家族の衣類が一ヶ所に集まるため、プライバシーの確保が難しくなる点が挙げられます。特に子どもが思春期を迎えた際に、着替えのタイミングが重なることや、親が衣類を管理することに抵抗を感じる可能性があります。
導入の際は、家族のライフステージの変化を考慮し、将来的に簡易的な間仕切りを設置する余地を残すなど、メリットとデメリットを理解した上で検討することが大切です。
【子育て・暮らし編】家族のコミュニケーションが深まる人気間取りアイデア
これまでは「家事動線」や「収納計画」など、家事の効率化(家事楽)に焦点を当てたアイデアをご紹介してきました。しかし、ママたちが家づくりで重視しているのは、それだけではありません。
「家族とのコミュニケーションの取りやすさ」や「子どもの成長の見守りやすさ」
も、間取りを決定する上で非常に重要な要素です。 ここでは、家事楽に加えて、家族の絆を深めたり、日々の暮らしに豊かさをもたらしたりする、人気の間取りアイデアを見ていきましょう。
子どもの様子が見守れる「リビング学習スペース」
リビング学習スペースは、親の目の届く場所で子どもが安心して勉強に集中できる空間として、非常に人気の高い間取りです。
従来の子ども部屋での学習は、親が子どもの様子を把握しにくく、子どももわざわざ親を呼びに行って質問しにくい、という側面がありました。 リビング(またはダイニング)の一角にスタディカウンターを設けることで、親は夕食の準備をしながら子どもの宿題を見たり、すぐに質問に答えたりできます。この「ながら見守り」が可能な距離感が、多くのママたちに支持されています。
キッチンカウンターの延長線上や、リビングの壁際など、デッドスペースになりがちな場所を活用できるのもメリットです。家族の気配を感じながら集中できる環境が、子どもの学習習慣を自然と育んでくれます。
家族の気配を感じる「吹き抜け・リビング階段」
吹き抜けやリビング階段は、家全体に一体感を生み出し、家族が別々の階にいても互いの気配を感じられるようにする間取りの工夫です。特に、家族間のコミュニケーションを重視するご家庭で採用されています。
リビング階段の最大のメリットは、子どもが学校から帰宅した際、
必ずリビングを通ってから2階の自室へ行く動線になることです。これにより、「ただいま」「おかえり」の挨拶が自然に交わされ、親は子どもの表情や様子を毎日確認できます。
吹き抜けは、1階のリビングにいながら2階の気配を感じたり、逆に2階から1階に声をかけたりすることを容易にします。開放感が生まれ家全体が明るくなるという利点もありますが、一方で、特に冬場の冷暖房効率には細心の注意が必要です。

暖かい空気は必ず上に逃げるため、対策なしでは「1階の足元が冷え、暖房が効きにくい」状態になりがちです 。この間取りを採用する場合は、家の「高気密・高断熱」性能を最高レベルまで高めることや、シーリングファン、床暖房の設置 などをセットで検討することが快適さの鍵となります。
多目的に使える「小上がり」や「ヌック(こもりスペース)」
リビングなどの広い空間の中に、あえて「こぢんまりとした」多目的な空間を作り出すアイデアも人気です。空間にメリハリが生まれ、家族が思い思いの時間を過ごす「居場所」となります。
< 小上がり(畳スペースなど) >
リビングに隣接して設けられる段差のある空間です。段差に腰掛けたり、床にごろ寝したりできるのが魅力。子どもの遊び場やお昼寝スペース、洗濯物を畳む家事スペース、来客時の客間としてなど、柔軟に使えます。段差部分を引き出し収納として活用できる点も優秀です。
< ヌック(Nook)>
「隅」や「奥まった場所」を意味し、階段下や壁のくぼみを利用した2〜3畳程度の「こもりスペース」を指します。ベンチを造り付けて読書をしたり、小さなデスクを置いてリモートワークに使ったりと、集中したい時やリラックスしたい時に最適です。
広いLDKも魅力的ですが、こうした「こもり感」のある小さなスペースを設けることが、かえって心の豊かさにつながります。家族が集まる空間でありながら、各自が「お気に入りの居場所」を持てる、現代のライフスタイルに合った工夫と言えます。
「こんなはずじゃ…」を防ぐ!間取り決断前の最終チェックリスト3選
これまで様々な人気間取りアイデアをご紹介してきましたが、最後にもっとも重要なことをお伝えします。それは、「今の家族にとって完璧な間取りが、10年後も完璧とは限らない」という事実です。
間取りは一度決めたら簡単には変えられません。だからこそ、
契約前の最終段階で「本当にこのままで大丈夫か?」を多角的にチェックする作業が不可欠です。 暮らし始めてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、最低限確認しておきたい3つの最終チェックリストをご紹介します。

将来のライフスタイルの変化(子どもの成長・独立)に対応できるか
間取りを考える際、私たちはどうしても「今」の家族構成や暮らし方を基準にしてしまいます。しかし、家族の形は10年、20年で大きく変化します。この「変化への対応力(可変性)」を見落とすと、将来大きな不便を抱えることになります。
例えば、以下のような視点でチェックしてみてください。
<子どもの成長>
今は広い一部屋の子ども部屋でも、思春期を迎えれば2部屋に仕切りたくなるかもしれません。その際、ドアや窓、収納を後から追加・分割しやすい設計になっているでしょうか。
<子どもの独立>
将来子どもが独立した後、その部屋は「開かずの間」になりませんか? 夫婦の趣味の部屋や書斎、来客用ゲストルームとして転用できるような配置になっていると理想的です。
<自分たちの老後>
2階建ての場合、老後は1階だけで生活が完結する動線が望ましいです。1階に寝室として使える部屋があるか、水回り(トイレ・洗面・浴室)が1階に集中しているかは、必ず確認しましょう。
「今」の理想を追求しつつも、将来の間仕切り変更のしやすさなどを設計に盛り込んでおくことが、長期的な満足につながります。
コンセントの位置と数は十分か(掃除機、スマホ充電、季節家電)
間取りの後悔で、家事動線や収納と並んで必ず上位に挙がるのが「コンセント」の問題です。「たかがコンセント」と侮ってはいけません。位置と数が暮らしに最適化されていないと、日常の大きなストレス源となります。
「ここに欲しかった」となりがちな代表的な場所は以下の通りです。
<掃除機用>
廊下や階段の踊り場など、コードレス掃除機の充電基地を置く場所。
<スマホ・タブレット充電用>
ソファの横、ベッドの枕元、キッチンの作業台(お料理時のレシピ確認用)。
<季節家電用>
ダイニングテーブル付近(ホットプレート用)、リビングの隅(扇風機や加湿器、クリスマスツリー用)。
<その他>
玄関(電動自転車の充電や水槽など)、収納内部(ルーターやガジェットの充電用)。
図面(間取り図)だけでなく、「展開図(部屋を横から見た図)」も確認し、「この家具を置いたらコンセントが隠れてしまった」という事態を防ぎましょう。どこで何をするかを具体的にシミュレーションし、設計士に伝えることが重要です。
掃除のしやすさや家具の配置は具体的にシミュレーションしたか
図面上で完璧に見える間取りも、「実際に暮らす」というリアルな視点で見直すと、問題点が見つかることがあります。特に「掃除のしやすさ」と「家具の配置」は、日々の快適さを左右する重要なポイントです。
<掃除のしやすさ>
お掃除ロボットを採用する場合、その「基地」をどこに置くか決まっていますか?(収納内に隠せるとベストです)。また、ホコリが溜まりやすいデッドスペースや、掃除機が入りにくい狭い隙間ができていないか、確認しましょう。
<家具の配置>
今使っているソファ、ダイニングテーブル、ベッド、冷蔵庫などの大型家具のサイズを正確に測り、図面に書き込んでみてください。家具を置いた上で、人がスムーズに通れる動線(通路幅)が確保されているでしょうか。
「この間取りなら大丈夫」と楽観せず、メジャーを片手に今ある家具のサイズを測り、図面に落とし込むという地道な作業が、後悔を防ぐ最後の砦となります。「掃除が面倒」「家具が収まらない」といった要素を、設計段階で徹底的に排除しておきましょう。

まとめ:「暮らしやすさ」を叶える鍵は、家族の今と未来のシミュレーション
本記事では、先輩ママたちが「本当に採用してよかった」と感じる、家事動線と収納計画を中心とした人気間取りアイデアをご紹介しました。後悔しない家づくりとは、デザイン性だけでなく、日々の家事や家族の成長を具体的にシミュレーションし、「暮らしやすさ」を追求することに他なりません。
しかし、ご家族のライフスタイルによって「最適な動線」や「必要な収納」は一軒一軒異なります。ハウスメーカーの規格化されたプランでは、自分たちの暮らしに本当にフィットする間取りを見つけるのが難しい、あるいは予算内で妥協が必要と感じている方も多いのではないでしょうか。
私たちACE FORMは、姫路市・たつの市エリアで、一級建築士をはじめとする建築のプロがお客様と直接対話し、そのご家族だけの「暮らしの1番」を形にする工務店です。画一的なプランではなく、ゼロからの自由設計だからこそ、ママの家事ストレスを根本から解消する回遊動線や、ご家族の趣味・成長に合わせた収納計画など、細部までこだわった「暮らしに本当にフィットするご提案」が可能です。

ご予算に不安のある20代の若年層のお客様にも、50年ローンなどを活用しながらデザインと性能、暮らしやすさを両立するプランをご提案しています。「自分たちに合う間取りがわからない」という方は、ぜひ一度、ACE FORMにご相談ください。
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【この記事の監修者】
ACE FORM代表 堀岡慶輔 / 一級建築士

一級建築士として建築業界に長年従事。ハウスメーカーでの経験を活かし、顧客の暮らしを第一に考えた住宅提案を行うACE FROMの代表を務めています。
株式会社ACE FROMの代表として、革新的な建築デザインと顧客満足度を追求。
一級建築士としての豊富な経験と専門知識で、高品質な住まいづくりを提供いたします。
