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家づくり 2025.08.14

姫路・たつの市の注文住宅はいくらから建てられる?年収400万円で無理なく建てるための予算の立て方と具体的な費用目安

目次

姫路市で働き、そろそろ将来をじっくり考えたい方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。日本の平均年収は約445万円といわれており、年収400万円前後の方は決して少なくありません。
そんな中で、「この年収で本当に注文住宅が建てられるのか?」「住宅ローンの返済は大丈夫か?」「将来の家族や子どもの教育費も含めて現実的に計画できるのか?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

このコラムでは、そうした不安を少しでも軽くするために、
注文住宅を建てる際に欠かせない「予算の基礎知識」をお伝えします。

・注文住宅の予算の決め方
・姫路市、たつの市のリアルな土地・建物の相場
・坪単価を抑えるためのポイント
・見落としがちな費用

一級建築士が注文住宅を設計する『ACE FORM』が、地元企業ならではの目線でお届けします!

【自分の予算を知ろう】注文住宅の「予算の決め方」を理解しよう

白い電卓 スマホ 家計管理 デスク 背景

注文住宅を検討するうえで、最初に押さえておきたいのが「無理のない予算の設定」です。
家を建てた後も家計にゆとりを持ち、教育費や将来の備えにも対応できるよう、現実的な資金計画を行いましょう。

一般的には、住宅ローンの月々の返済額は「手取り月収の20〜25%以内」が安全な目安とされています。たとえば年収400万円(手取り約320万円)の場合、月々の返済額は6.5〜7万円前後が理想です。

住宅ローンの借入可能額は、返済年数や年齢、金利などによって変動しますが、年収400万円前後であれば、借入総額2,000万〜2,500万円程度が“無理のない範囲”と考えられます。

ただし、最近ではフラット50など長期返済型の住宅ローンも登場し、金融機関によっては年収の30〜35%程度までの返済負担率で、「3,000万円超の借入が可能なケース」もあります。

若いうちに住宅を取得し、長期でローンを組むことで、月々の負担を抑えながら広さや仕様にもこだわれるというメリットもあるため、注文住宅を建てる際は、計画次第で「今のうちに建てる」という選択も現実的です。

ただし、「借りられる額」と「返せる額」は必ずしも同じではありません。
将来的な家族構成やライフスタイルの変化、転職・独立などにも対応できるよう、“毎月余裕を残せる借入額”でプランを立てておくと安心です。

【価格を知ろう】建物の価格を決める「坪数」「坪単価」とは?

家 間取り図

注文住宅の予算を立てる際、避けて通れないのが「坪数」と「坪単価」です。
建物の価格は、一般的に「1坪あたりの建築費(=坪単価)」に「延床面積(=坪数)」を掛けて計算されます。たとえば、「坪単価50万円」で「30坪の家」を建てる場合、建物本体価格は50×30で、約1,500万円となります。
このように、家づくりの費用を具体的にイメージするために、「坪数」と「坪単価」を知っておくことが重要です。

坪数とは?

「坪(つぼ)」は、日本独自の面積単位。1坪=約3.3㎡(平方メートル)に相当します。
感覚的に言えば、畳2枚分のスペースが1坪です。住宅業界では今も「坪数」を使って、建物や土地の広さを示すことが一般的です。
見取り図や建築プランを比較するときにもよく使われるため、広さの目安として身につけておくと便利です。

(例)
・延床30坪 → 約99㎡(30×3.3)
・延床40坪 → 約132㎡(40×3.3)

坪単価とは?

坪単価とは、「建物1坪あたりにかかる建築費」のことを指します。
この金額には、建物の構造や工法、使用する素材、設備のグレード、デザイン性などが含まれます。

例えば、
・ローコスト住宅 → 坪単価 40万円前後
・中間グレードの住宅 → 坪単価 50〜60万円
・ハイグレード住宅 → 坪単価 70万円以上も

と、建物の仕様やこだわりの度合いによって坪単価は大きく異なります。

また、同じ住宅会社でも、「標準仕様でいくら/オプション込みでいくら」と内容に差が出るため、「坪単価の内訳」も確認することが大切です。

この2つの数字(坪数 × 坪単価)を把握しておくと、注文住宅の建築費を大まかに試算できます。
例えば、自分が持ってる土地の広さが50坪だから、そのうち30坪を建物に使いたい」。
それなら、この会社は坪単価が50万円だから、建物本体の価格は約1,500万円ほどだな…など、住宅会社選びやプラン比較をするときにも大きな判断材料になります。

注文住宅で見落としがちな費用と、節約できるポイント

「CHECK」と書かれた積み木、ノート、ペン、人の手

「土地と建物の費用さえわかれば大丈夫」と思われがちですが、実は注文住宅には予想外の費用もしっかり存在します。
「こんなお金もかかるの?」と後で驚かないよう、最初から一緒に整理しておきましょう。

注文住宅は「本体価格+諸費用」で考えよう

・各種税金・手数料
(登記費用・不動産取得税・印紙税・住宅ローン諸手数料など)

・地盤調査・改良費
(購入した土地の地盤が弱い場合、地盤改良工事が必要になることがあり、その際は追加で数十万〜数百万円の出費も)

・外構工事費
(駐車場・庭・フェンス・門扉など屋外まわりの工事費。建物本体価格に含まれないケースが多い)

・引越し費用・新居用の家具家電購入費
(新生活を始めるにあたり、引越し代や必要な家具・家電の購入費用)

・火災保険・地震保険料
(火災保険は住宅ローン利用時には加入必須。地震保険も加入すれば追加費用が発生します。)

注文住宅の諸費用は、土地代と建物建築費の総額に対して10%〜20%が目安とされています。
例えば、土地と建物の総額が4,000万円の場合、諸費用は400万円〜800万円程度を見込んでおくこの中の「税金・手数料・地盤改良*ケースによる・保険」などは、どれも必須なので注意しておきましょう。

実は住宅ローンで諸費用もカバーできる?

家の模型と電卓の不動産イメージ

注文住宅を建てる際には、建物本体の費用に加えて諸費用がかかります。
しかし、多くの銀行では「諸費用まで含めて借入できるローン商品」も用意されています。
頭金が十分でない場合でも、金融機関の設定条件を満たせば諸費用分もローンに組み込むことが可能です。

ただし、注意しておきたいのが住宅ローンを組む際の「年齢」です。
ローンを組める年齢には「上限」があるため、年齢が上がるほど借入可能額や返済期間に制約がかかります。
逆に言えば、住宅ローンは若いうちに借り始めるほど「長期間で組める」ため、月々の返済負担を軽減しやすく「希望の借入額」も通りやすくなります。

具体的には、住宅金融支援機構の「フラット35」は、長期優良住宅向けの「フラット50」という最長50年のローンも2009年から提供されており、20代であれば超長期の返済期間を設定することもできます。

予算内で理想の家を叶えるには?住宅会社選びで気をつけたいこと

費用を計算している手元のクローズアップ

注文住宅を建てるときにまず大切なのは、全体の予算配分をしっかり計画することです。
特に、
・どれくらいの土地に(坪数が関わってくる)
・どれくらいの広さの家(坪数が関わってくる)
・どんな仕様で建てるか(坪単価が関わってくる)

という3つの要素が、建築費用に大きく影響します。

広い家はその分ゆとりがあり快適ですが、坪数(延床面積)が増えるほど建築費用も比例して高くなります。一方で、生活に必要なスペースに絞ってプランニングすれば、限られた予算でも満足度の高い住まいを実現することは十分に可能です。
そこで、この3つを軸に住宅会社を選ぶ際のポイントを、次にご紹介します。

住宅会社選びでは「総額」と「標準仕様の内容」をチェック

住宅会社を選ぶ際には、まず気になる会社を3〜5社ほどピックアップし、以下の2つのポイントを中心に比較検討していくのがおすすめです。

その際にチェックしたいポイントは下記の通り。

・希望の広さ・仕様で建てた場合に、総額が自分たちの予算内に収まるか
 坪単価だけでなく、建物全体の見積もり額をしっかり確認しましょう。

・標準仕様に何が含まれているか
 追加料金がかからずにどこまでの仕様が実現できるのかを見極めることが大切です
(例:キッチンや浴室のグレード、断熱性能、耐震等級、保証期間など)。

見積もり額だけにとらわれず、内容の“中身”をよく比較することが、予算内で満足できる家づくりのカギになります。気になる点は遠慮せずに質問し、納得感を持てる会社を選びましょう。

坪単価を抑えるために知っておきたいポイント

ACE FORM 施工事例写真

注文住宅の予算は、坪単価や延べ床面積(坪数)によって大きく左右されます。
ですが、視点を少し変えるだけで、コストを抑えつつ満足度の高い家づくりを実現することが可能です!
ここでは、坪単価を抑えるために意識したい3つのポイントをご紹介します。

1.床面積を広げすぎないようにする

坪数(延べ床面積)が増えると、その分だけ壁や床の仕上げ材、配管や断熱材などの建材が増え、工事の工数も増します。例えば30坪の家を50坪に拡張すると、坪単価が同じ条件でも建築費は約1.67倍に跳ね上がります。

つまり、「広ければ広いほどよい」ではなく、「必要な広さに収める」ことがコストを抑える鍵になります。家族のライフスタイルをよく見直し、不要な部屋やスペースを設けないように工夫しましょう。

2. ハイグレード設備を見直せば、坪単価を下げられる

注文住宅では、使用する素材や設備のグレードによって坪単価が大きく変わります。
システムキッチンやユニットバスをハイグレードにしたり、輸入建材を使用したりすると、1坪あたりの建築費が上昇し、家全体の価格も大きく膨らみます。

逆に言えば、「必要なところにだけグレードをかける」ことで、坪単価はぐっと抑えることが可能です!水回りなど日常でよく使う部分には適切な予算を割き、それ以外の装飾やオプションは優先度を考えて選びましょう。

3. 土地選びでエリアを見直せば、土地代をコントロールできる

建物と同様に、土地価格も「坪数×坪単価」で決まります。利便性の高い都市部では土地の坪単価が高くなり、同じ広さの土地でも郊外と比べて2倍以上になることも珍しくありません。

「広さを保ちつつ予算を抑えたいなら、エリアを見直す」ことが重要です。少し郊外に目を向けるだけで、同じ予算で広い土地を確保できるケースもあります。通勤や生活利便性とのバランスを見ながら、賢い土地選びをすることで、全体の予算を大きく調整することが可能です。

注文住宅の平均的な坪数と坪単価

ACE FORM 施工事例写真

一般的な注文住宅の広さは、家族の人数やライフスタイルによって異なりますが、目安として以下の坪数がよく使われます。

・30坪〜40坪:一般的な2〜3人家族に適した広さ。比較的コンパクトで、生活しやすい広さです。
・50坪〜60坪:4人以上の家族や、広めのリビングを希望する方に最適な広さです。ゆとりのある空間を提供します。
・70坪〜80坪:大きな家を希望する方や、複数の部屋を持つ広い家を建てたい場合に適しています。贅沢な空間が得られます。

注文住宅の建物坪単価別予算目安(早見表)

「どの程度の坪数で、どのくらいの建物費用になるか」も、住宅会社選びで重要なポイントです。以下は建物本体価格のみの概算目安です(※土地代や付帯工事費は含まない)。

【姫路市】エリア別に見る土地の坪単価相場

姫路市で建てられた住宅の事例写真

予算のイメージがついたら、次に「どこで暮らすか=どの土地を買うか」を具体的に検討しましょう。姫路市内でも地域によって土地価格(坪単価)にかなり差があります。希望するライフスタイルに合わせて、自分に合ったエリアを選ぶことが大切です。

以下に姫路市内の代表的なエリアの「土地」のみの坪単価相場を紹介します。

姫路駅周辺エリア:60万円台〜

アクセスや買い物の便利さを重視するなら、姫路駅周辺エリアがおすすめです。坪単価はやや高めですが、交通の便や教育・病院などの周辺施設が充実しており、将来売却する際も資産価値が下がりにくいのが魅力です。その分、家のサイズや間取りはややコンパクトになる傾向があります。

新在家・安室エリア(城北文教地区など):30万円前後

子育て世帯に今人気なのが、新在家・安室エリアです。坪単価は約30万円前後と、中心部よりもぐっと現実的になります。自然や公園も多く、落ち着いた雰囲気が魅力です。静かな住環境を重視しつつ予算を抑えたいファミリー層におすすめです。

広畑・飾磨周辺エリア:25万円台〜

「できるだけ土地を広めに取りたい」「駐車スペースも確保したい」という方には、南西部の広畑区・飾磨区周辺が狙い目です。坪単価は25万円台〜で、市内中心に比べ割安です。山陽電鉄の飾磨駅周辺でも20万円台後半~30万円程度とお手頃で、閑静な住宅街が広がります。地元志向で実家や職場に近いエリアに住みたい方にも人気があります。

(上記の相場データは、公示地価や不動産取引事例を参考にした目安です。実際の土地価格は立地条件や形状によって前後しますので、最新情報の確認をおすすめします。)

【たつの市】自然豊かな郊外エリアの土地坪単価相場

たつの市で建てられた住宅の事例写真

姫路市に隣接するたつの市は、豊かな自然と落ち着いた住環境が魅力のエリアです。姫路より土地単価が抑えめで、ゆったりとした敷地を確保しやすい特徴があります。たつの市内でも地域によって相場が異なりますので、代表的なエリアの坪単価目安を見てみましょう。

竜野・新宮エリア:20~25万円台

たつの市の中心部に位置する竜野・新宮エリアは、公共交通機関や生活利便施設が揃っており、便利なエリアです。坪単価は20~25万円台で、姫路市に比べてお手頃な価格で土地が手に入ります。広めの土地を確保したい方にもおすすめです。

揖保川・龍野町エリア:約18万円前後

自然に囲まれた落ち着いたエリア、揖保川・龍野町周辺は、坪単価が約18万円前後と比較的リーズナブルです。田園風景が広がる落ち着いた環境で、「のんびりとした郊外暮らし」を希望する方や、広い庭・駐車スペースが欲しいファミリー層にもぴったりです。

神岡町・誉田町など市郊外エリア:10〜20万円台

自然に囲まれた静かな環境で、より広々とした家が建てられるのが、たつの市内の郊外エリア。都市中心から離れる分、車移動が前提になりますが、広大な土地を低予算で取得できるのが魅力です。ゆったりした田舎暮らしや家庭菜園・趣味のスペースを求める方におすすめです。

(上記の相場データは、公示地価や不動産取引事例を参考にした目安です。実際の土地価格は立地条件や形状によって前後しますので、最新情報の確認をおすすめします。)

まとめ|姫路市、たつの市で“後悔しない注文住宅”を建てるために

ACE FORM 施工事例写真

年収400万円前後でも、適切に計画を立てれば“現実的なマイホームづくり”は十分可能です。
家づくりに憧れや夢は大切ですが、一番大切なのは現実にしっかり目を向けること。しかし、だからといって夢を諦める必要はありません。
予算の決め方やコストダウンのコツを押さえ、プロの知恵を借りながら工夫すれば、予算内でも理想に近い家を実現できます。

一級建築士が設計を行うACE FORMでは、予算に合わせてご要望をできる限り崩さず、自由で最適なプランをご提案することが可能です。資金計画からプラン設計までお家づくりに関わることをトータルでご相談しながら、一歩ずつ理想のお家に近づけていきます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

【この記事の監修者】
ACE FORM代表 堀岡慶輔 / 一級建築士

一級建築士として建築業界に長年従事。ハウスメーカーでの経験を活かし、顧客の暮らしを第一に考えた住宅提案を行うACE FROMの代表を務めています。
株式会社ACE FROMの代表として、革新的な建築デザインと顧客満足度を追求。
一級建築士としての豊富な経験と専門知識で、高品質な住まいづくりを提供いたします。